街化石「三井記念美術館(三井本館内)」(その1)

街化石

はじめに

中央区日本橋室町の中央通りに面し、外壁は茨城県笠間市稲田産の花崗岩、コリント式柱列が印象的な三井本館。
国の重要文化財にも指定されている重厚な洋風建築です。

今回は、7階にある「三井記念美術館」で見られる、石材中の化石を載せていきたいと思います。


中央通りの様子です。奥が、日本橋川にかかるあの「日本橋」方向です。三井本館は道路右の建物です。


美術館入り口は、日本橋三井タワー1階アトリウムにあります。階段を上がり左へ進んでいるうちに三井本館に入っています。


7階エレベーターホール付近から展示室入り口方向を見ています。

反対方向の廊下を見ています。
(その1)ではこの廊下の壁面等に見られる化石を載せていきたいと思います。

ウミユリ化石

例1

国産大理石(白鷹か)の壁面に、(1)~(6)のようにウミユリの化石が見られます。特に(4)では、茎部分が一つなぎだった様子が想像できます。((5)と (6)は(4)の拡大)

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

例2

別の場所です。こちらでも、ウミユリ化石の色々な形の断面がみられます。4は、長さ15cmほど、連なりの形にもインパクトがあり、目立ちます。

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

(7)

(8)

例3

下の(1)でも連なっているかのようなウミユリ化石が見られ、拡大した(2)を見るとバラバラになった細かい部分も見られます。

(1)

(2)

例4

(1)の中央に輪切り断面、左右2箇所に縦断面、周りのバラバラとした物もウミユリ化石です。(1)の左側のを拡大した(2)では、五放射相称の穴も見られます。

(1)

(2)

例5

(1)の左部と右部のウミユリをそれぞれ拡大した物が(2)と(3)です。

(1)

(2)

(3)

他にも…

廊下や化粧室など色々な所に化石が…

サンゴ化石

壁の一部分、はサンゴ化石です。このようにあちこちで見られます。はウミユリです。

フズリナ

他館展覧会等のポスターが、工夫を凝らした並び順で貼られていることで有名な廊下。ポスターの上の部分をよく見ると、フズリナ化石がびっしりです。

フズリナもあちこちで見られますので、載せていきます。

(1)を拡大した物が(2)です。白い物は他の化石ですが、その周りにフズリナが見られます。

(1)

(2)


ところどころにサンゴやウミユリも見られます。

その他

判別できなかった物です…

(1), (2)は、サンゴなのか?な物。(2)の穴が何なのかも不明です…

(1)

(2)


(3)では、腕足類なのか二枚貝なのか、殻のような物が…🧐

(3)

(4)に見られるのはシカマイアか…🤔

(4)

おわりに

今回取り上げた廊下には、見るからに頑丈そうな書庫扉が残されています👀



そして、廊下の窓からの眺めや、館内設備からも、重要文化財「三井本館」の歴史を感じます。

空間を囲む国産大理石が、重厚さや格を醸し出していることも感じられました。

また、三井タワーと接続している辺りでは違う石材も使われ、見られる化石の種類も変わります。そちらは、次回(その2)でご紹介したいと思います♪ 最後まで見ていただきありがとうございました🙇

なお、美術館へ行かれる際には開館日、開館時間を公式ホームページこちらにてご確認ください。入り口のある「日本橋三井タワー」は、東京メトロ「三越前駅」に地下通路で直結しています。

「三井記念美術館で見られる化石」の𝕏での過去ポストは(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)の6件です。

今回の記事の𝕏での簡易版はこちらです。

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