はじめに
「市谷亀岡八幡宮」は、新宿区市谷八幡町にあり、JRや地下鉄「市ケ谷駅」が最寄りの神社です。
太田道灌が江戸城の鎮守として鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したのがはじめで「市谷八幡」とも言うそうです。
区内唯一の銅造の鳥居(b)~(e)など見どころも多く、ペット同伴での参拝や祈願ができる事でも有名だそう。

今回は「市谷亀岡八幡宮」本社殿西側にある「花のモニュメント『花物語』」というモニュメントに見られる化石の写真などを載せたいと思います。
「花のモニュメント『花物語』」
全体
(a)はモニュメント周りの様子です。(a)の↓の黒色の石材に説明が書かれています(d)。
人々が植物の起源を知ることで植物の大切さを知り、植物を愛し育み地球の平和を願うきっかけとなるよう、1998年にこの碑を建てたとの事。


グロッソプテリス
中央の花にはシダ種子植物「グロッソプテリス」の葉の化石が使われ、世界の5大陸が5枚の花弁で表現されています。
上記「全体」(d)の説明にも「2億5千年前は地球上の大陸はゴンドワナだけだったが大陸移動で5大陸に分かれた」とあります。
ガラス内が水蒸気で曇って見えにくい場所もありますが、化石を見やすかった上記(b)の↓の花弁が下の(1)です。
(2)は(1)の一部分を拡大した物です。

(1)

(2)
(3)と(4)も(1)の一部分を拡大した物です。葉の中央から左右に葉脈が伸び(3)も(1)の一部分を拡大した物です。
(3)では葉脈が葉の中央から左右に伸び、さらに細かく分岐して網目のようになっている様子も観察できます🔎

(3)

(4)
(5)も(1)の一部分です。 (6)は「全体」(b)の←の部分です。

(5)

(6)
ガラス越しの観察で、水蒸気が多く見えにくい部分がありながらも明るい太陽光に映える美しい化石でした。
参考に…グロッソプテリスは多摩六都科学館にも標本が常設展示されています。

(7)
化石が南半球の各大陸とインドから産出するため、グロッソプテリスが超大陸ゴンドワナが存在していた証拠になる…の解説が以前は横にあったようです(8)(a)。
(8)(b)、(9)、(10)は科学館発行の冊子(こちらダウンロードできます)より。
ゴンドワナ大陸の古生代ペルム紀から中生代三畳紀に繫栄し、グロッソプテリスという学名は「舌のような葉」という意味だそう。押し花のように美しい~

(8)

(9)

(10)
珊瑚
「全体」(d)の説明には周囲の白い岩は沖縄の珊瑚だと書かれています。
(a)がモニュメントを横から見た様子で、↑部分を拡大した物が(b)です。
(a)の↓を拡大した物が(c)で、(c)の↑を拡大した物が(d)です。

(1)
石材として使われた琉球石灰岩では含まれたサンゴ化石や貝化石が目立つ事も多いですが、この場の岩では明瞭にはわかりませんでした(私には🙇💦)。岩のほとんどはサンゴの破片や貝類の殻の破片でできているのでしょうか🧐
参考に「多摩六都科学館」の企画展(2026年春)での沖縄県の琉球石灰岩です。標本の幅は約8cm。
解説本には「海底に堆積した貝殻やサンゴの破片でできている」との説明あり。

(2)
几号水準点
水屋の水鉢台座には、明治初期にイギリスの技術を導入し開始された測量のための水準点が刻印されています。
漢字の「不」に似ていて各地に残っていますが、こちらの刻印は設置当初から場所がほぼ移動していない稀少な物だそう。
見えにくい場所にありますが案内も掲げられているので探しやすいです。

本社殿、力石等
本社殿(a)の左側には「力石」が並びこちらも貴重な文化財だそう。(b)では後ろに防衛省市ヶ谷無線鉄塔も見えます。

その他
市谷亀岡八幡宮の裏参道北側には戦前は陸軍士官学校があったためか境界の場所(a)に標柱(b)も残っています。
(b)は「陸軍用地」の文字が読み取れます。他にもいくつかあるようです。
(c)は区内唯一の銅造の鳥居を見下ろした様子です。鳥居の向こうは外濠方向です。

近隣レポ
DNPプラザ
「市谷亀岡八幡宮」と共に、今回は大日本印刷(株)が運営する「DNPプラザ」も訪問。
こちらも何度目かの訪問となりますが「見かたをひろげる、ふしぎな恐竜展」という企画展に行ってきました。
今回は福井県立大学恐竜学部との共同開催で、2026年6月20日までとの事です。
AR鑑賞や3D映像展示を楽しみ、最先端の研究の成果やその取り組みの過程、支える技術なども知る事ができました。
標本はゆったりと展示されていて観察しやすく、解説文もとてもわかりやすかったです。
恐竜の研究・文化に関わる方々のメッセージボードも並び、その言葉も心に残っています(もちろん全て写真撮りました!)
最先端の「見せる」技術も素晴らしかったですが、文章や写真からなる従来型(⁈)のパネルも見やすくわかりやすく美しく…で、さすが印刷会社様だなぁと思いました。
お子さんも楽しめると思いますし、カフェもある素敵な所です✨
(1)は外堀通りからの外観、(2)~(4)は𝕏にもポスト(こちら)した写真です。

(1)

(2)

(3)

(4)
市谷の杜 本と活字館
DNPプラザ横の坂を上がった市谷加賀町にあり、こちらも大日本印刷(株)が運営する文化施設です。
2021年開館、かつての印刷工場を再現した建物だそうです(a)。
活字がずらりと並ぶレトロな空間で本作りの流れを知り(b)、(d)、体験コーナーでは卓上活版印刷機で「しおり」を作り…と、こちらの見学も充実していて良かったです。写真は一昨年の訪問時の物です。
トイレの案内サインも活字風(e)、中庭の植え込み内の「DNP」も活字風に反転されていました(c)。遊び心があり楽しい♪


おわりに
今回の場の最寄り駅「東京メトロ市ケ谷駅」構内には、南北線建設時に発掘された石材を使用して石垣が復元された「江戸歴史散歩コーナー」があります。
有名スポットだとは思いますが、床面には大きな古地図の「江戸切絵図」(c)、石垣には大名や石工の刻印(b)も見られ、色々学べる展示コーナーです。

(1)
さらに…市ヶ谷橋の横の市ヶ谷フィッシュセンター付近にも石垣の一部分が残っていて(a)、こちらにも刻印が見られます(b)、(c)👀
(a)は市谷見附交差点から見た様子です。写真右側、植物の葉に覆われた所が石垣です。

(2)
…と、終わらずに脱線してしまいました🙇💦
私は、いつも載せている建物の石材中の化石探しと同じくらい道標や城壁刻印探し、「市谷亀岡八幡宮の几号水準点」にも載せた水準点探し等も好きなので、この周辺に行くとつい歩き回ってしまいます😅。
あれこれと詰め込んでしまいましたが、今回もご覧いただきありがとうございます🙇
この記事の𝕏でのポストは(こちら)です。

