はじめに
前回の街化石レポ (こちら)で取り上げた「古賀政男音楽博物館」は代々木上原駅から近く、井の頭通りに面していましたが、小田急線のガード下をくぐり抜けた側にある「東京ジャーミイ」も必見の場です。
オスマン様式で建てられた壮麗なモスクですが、「トルコ文化センター」も併設されていて信者以外でも内部見学可能です。
石材内の化石はポツポツと見た程度でしたが、トルコの大理石に囲まれ、別世界のような空間です。
今回はこちらの建築見学レポを載せていきたいと思います。
井の頭通りからの外観
井の頭通り対岸側から見た様子が(1)です。真下の歩道からミナレット(尖塔)を見上げます(2)。歩道に面して1階ホールへの入り口(3)があります。

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歩道に沿って進み、建物の角で左折した様子が(6)です。トルコの石材が使われ、(6)の↑は「鳥の宮殿(巣箱)」という彫刻で動物への慈悲の表れだそうです。

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2階入り口前広場
歩道から階段を上がると2階のモスク入り口前の広場に出ます。ミナレット(2)や屋根の内側の装飾(3)が空に映えてよくよく見えます!

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広場にはチューリップの植えられた一角が。遠くに渋谷のビル群が見えます。チューリップはトルコの国花だそう。そしていよいよ入り口(6)からモスク内部へ入ります。入り口前の柱や床にも大理石が使われているそうです。

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モスクの内部
資材をトルコから運び職人さんも呼んだとあって、トルコの技術や芸術の光が溢れている空間でした✨

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カリグラフィーや「レウゼン」と呼ばれるステンドグラス等にも宗教的なメッセージが込められているそうです。(5)がメッカの方向で信者の方はこちらを向いて祈られるようです。

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見上げると色々な表情の美しさが目に飛び込んできます✨

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(9)では上の階を見上げています。女性用の礼拝場所です。(10)は上の階へ上がり、堂内を見た様子です。

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窓辺にはコーランを読む書見台があり、手前には大理石の象嵌。白や黒の大理石に加え、(13)では赤色や緑色の物も使われています。石材の詳細はわかりませんでしたが、化石の破片のような白い物もポツポツと見られました。

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もう一度ドーム天井を見上げ、モスクから出ました。

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1階ホール
井の頭通り沿いの歩道からは(1)の奥のドアから入ります。様々な書籍や資料が(2)のように展示されていて、「チニ」と呼ばれるタイルも(3)のように飾られています。

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床面にはモスクでも見た大理石による象嵌がありました。

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(6)の場でも壁の「チニ」や伝統的な寄木細工「クンデキャーリ」の繊細な美しさを感じました。(7)は多目的ホールの様子です。

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ハラールマーケット
併設のトルコ文化センターへの渡り廊下沿いにはマーケットがあり、お土産やハラール食品(イスラム教徒の方が食べる事を許されている食品)も売られています。
スイーツも売られていたので(2)お土産にトルコの伝統菓子「バクラバ」を買いました(3)😊
パイ生地でピスタチオ等のナッツを包み、はちみつやシロップがかけられたとても甘いお菓子でした!

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おわりに
「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」は外観も内部も伝統の技術や芸術で覆われているような空間です。小さな細工や飾りにも信仰のメッセージが込められていて、行くたびに発見があります。行かれた事がなかったら是非訪れてみて下さい、おすすめです✨
訪問時間や服装注意点などは東京ジャーミイ公式ウェブサイト(こちら)をご参照ください。
今回も最後まで見ていただきありがとうございます🙇
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