街化石「代官山アドレス・ディセ」(前編)

街化石

はじめに

東急東横線代官山駅から歩道橋で直結している「代官山アドレス」…マンション、スポーツ施設、商業施設等で構成されたエリアで、旧同潤会アパートの跡地、ドラマのロケ地…とキーワードも色々です。

そのショッピングエリア「代官山アドレス・ディセ」の外壁には石材フランス産 マッサンジ が使われていて、石材中にはウミユリ、ウニ、貝類、コケムシ等の化石が沢山含まれています。下の写真はウミユリ化石です。大きめな化石が多数見られ、楽しい形も多いですので載せていきたいと思います😄

外壁の様子

例1

(1)は外壁パネルの一部で、縦の長さは37cmです。一目見ただけでも沢山の化石が目に飛び込んできます👀

を拡大した物が(2)、を拡大した物が(3)です。長さ3cm程のウミユリ断面が目立ちます。(3)のはコケムシ化石です。

(1)

(2)

(3)


(1)のを拡大した物が(4)、を拡大した物が(5),を拡大した物が(6)です。ウミユリの破片が多いですが、(4)のと(5)のは腕足類で、(6)の丸囲みはウニの殻の化石です。

(4)

(5)

(6)

例2

(1)の壁の目盛りが約2cmです。(1)のを拡大した物が(2)、(1)の左上のを拡大すると(3)のように角部二つの面からウミユリが見られます。破片になっても存在感があって!凝視してしまいます🧐

(1)

(2)

(3)

例3

(1)は上の方にあった壁で、4つの↑↓の化石が(a)〜(d)です。(b)と(c)は縦の長さが5cmほどあり大きくて目立ちます。黒色の(d)もウミユリ化石です。黒いウミユリ化石も多数見られますが、これは特に大きくて目立ちます!

(1)

(a)

(b)

(c)

(d)

例4

(1)の壁をよく見ると点線で囲んだ部分を拡大した(2)のウミユリ化石、さらに(2)のを拡大した(3)のコケムシの化石が目を引きます👀

(1)

(2)

(3)


(1)のが(4)のウミユリの茎部分の縦切り断面、が(5)の輪切り断面、は(6)のあたりで真ん中にウミユリの縦切り断面が見られます。どれも直径や長さは2cm弱です。

(4)

(5)

(6)


続いて(1)のを拡大した物が(7)です。のウミユリとのウニが見られます。(1)のは(8)のウミユリです。

(7)

(8)


(1)のは(9)のコケムシ化石、は(10)のウニの化石です。結晶化し内部も透けて見えています。(1)のは(11)で私のお気に入りのウミユリの茎部の化石です。縦3cmの物が2つくっついています😊

(9)

(10)

(11)

例5

(1)のコケムシ化石の部分の拡大が(2)です。コケムシがウミユリに絡まっている部分も👀 (3)はウミユリの縦断面で長さは3.5cm、存在感大!です。

(1)

(2)

(3)

ウミユリ化石

化石の種類ごとに…まずウミユリ化石からです。

例3にもあったように、黒色の物も目立ちます。(1)~(3)は茎部分が2方向から見られるため角度を変えながら撮った物です🧐輪切りを2分の1にした半円形も見られ驚きました。ネジやボルトの断面みたい…😆🤫周りにはコケムシが紐状に付着しています👀

(1)

(2)

(3)


(4)~(6)も茎部分が黒色の物で長さ4cmほど。(5)にも紐状のコケムシが付着しています。(6)も2方向から見られる物です。黒色のウミユリ化石はインパクト大で驚きますが、よく見るととても楽しめる形😆

(4)

(5)

(6)


柱や壁の角部分((7)と(8)、長さ2cm程)や段差の奥(9)など、あらゆる所で見つかります…(7)〜(9)のように風化により化石が浮き上がって見える物も多いです🔍

(7)

(8)

(9)

黒色の物、他にも多数…(e)でも周りにコケムシが見られます。

(10)

白色で大きなウミユリ化石もとても多いです。(11)~(16)は縦の長さ4~5cm程です。

(11)

(12)

(13)

(14)

(15)

(16)


(17)は横の長さ5cm程。

(17)

(18)ではに欠けた部分があり、組織が少し見えています。

(18)

コケムシ化石

壁の例5でも載せましたが、群体のコケムシ化石も沢山見られます。(2)を拡大した物が(3)で、紐状の物が広がっている様子が見られます。

(1)

(2)

(3)


(4)も紐状の物ですが、ウミユリ化石も見られます。(5)も段差に張り付いているように⁈見られる物です。

(4)

(5)

群体のコケムシ化石はあちこちで見られました。(7)は(6)を拡大した物です。立体的に浮き出て見えて驚きました。

(6)

(7)


(8)

(9)

(10)


(11)でも2cm程のウミユリ断面の隙間にまでコケムシが入り込んでいて驚きました。(12)はなぜか動物の横顔のように見えて気に入っているコケムシ化石です🦊🐺

(11)

(12)

ウニの殻、腕足類

ウニの殻や腕足類の化石も多いです。(a)~(c)はウニの殻で大きさは3×3cm程です。(d), (e)は腕足類です。

おわりに

フランス産マッサンジ石材に見られるウミユリやコケムシ化石は大きくて数も多く、とてもまとめきれませんでしたので次回(後編はこちら)に続けたいと思います🙇🏃💨

ところで…「ディセ」とはフランス語で「17」で、この地が渋谷区代官山町17番地にある事から名付けられたそうです。
フランス産石材が使われ、木々やオブジェの彩りもとても上品でおしゃれな雰囲気…なるほどです🌿

そういえば写真のオブジェ、なぜかウミユリに見えてしまい…いえいえ違いますね…😆🤫😅そして夜景も綺麗です✨

ショッピングやお食事を楽しみながらの散策も良いですね…他のご利用者様のご迷惑にならないよう配慮も忘れずです🙇(自戒込め)

今回も最後まで見ていただきありがとうございます🙇

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