はじめに
鎌倉歴史文化交流館は、世界的に著名な建築家ノーマン・フォスター氏の設計事務所が手がけた個人住宅をリノベーションした博物館です。鎌倉で発掘された出土品をメインに、原始・古代から近現代までの鎌倉の歴史資料が展示されています。
先日初訪問しましたが、展示内容の良さはもちろんのこと、2004年竣工のこの建物の見事さに驚きっぱなしでした😆
その建物の様子です👇
(1)はエントランス前の外観です。(2)は、本館内の廊下です。
空間は平行構造の壁によって仕切られ、壁には様々な大理石を混ぜ合わせて作られた 人造大理石「テラゾー(Terrazzo)」が使われています。
廃テレビ管を利用したガラスブロックなど、特殊な資材も随所に使用されています。

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(3)は、上の(2)の壁面で光っている部分の一つです。大理石部分をくり抜き、光ファイバーを組み込んであるそうです。

(3)
(4)は別館内の壁面です。廃テレビ管利用のガラスブロックを建物内側から見た様子です。(5)は(4)を外側から見た様子です。内部の廊下の床材も(5)の屋外の敷石も、廃材利用とのこと。SDGsが建設時から取り入れられていたことがよくわかりました。

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(5)
今回は、建物内外に見られる人造大理石 テラゾー の大理石部分で見つけた化石を載せていきたいと思います。
本館エントランス
(1)はエントランス前の屋外の壁で見つけた物です。
→にアンモナイトの一部分のような物が見られます。
大理石中の化石は砕けて細かくなった物も多いです。

(1)
(2)は建物の配置図です。本館「0」の部分がエントランスで、元はガレージだったそうです。

(2)
(3)はエントランスホールの様子です。ショップやVR体験コーナー(楽しかった‼)があります。
(3)の↓に(4)の大理石部分があり、(4)の←に(5)のウニのトゲの化石を見つけました。

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展示室入り口
(1)はエントランスから展示室の廊下へ上がる所の壁です。(1)の↑が(2)の大理石部分で、(2)の↑が(3)のべレムナイト化石の一部分です。

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「大鎧」展示前
「展示室1」前の廊下には、(1), (2)の大鎧が展示されています。そして、(2)の↑に(3)のウミユリ茎部の縦断面を発見しました🌟

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また、(4)の↑に(5)のカイメン化石を見つけました。(4)の↓が(6)の大理石ですが、この中にもカイメン化石が多数見られました。

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「展示室1」前・「展示室3」内
(1)は「展示室1」入口前です。
→が(2)のべレムナイト化石です。

(1)

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(3)は展示室3の壁面です。(3)の↑を拡大した物が(4)です。
(4)の↑や←はカイメン化石かと思います。

(3)

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別館の外壁(庭園側)
別館には、下の(1)の↑あたりの「やぐら」や↑の「横穴」が臨める庭園があり、そこに面した壁にもテラゾーが使われています。
(1)の↑は1.「はじめに」の(5)の、廃テレビ管再利用ガラスです。

(1)

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(3)は、(1)のガラスの左側の壁面の様子です。(1)の↑が(2)の大理石です。(2)の←に(3)のウミユリ化石と思われる物が見られます。

(1)

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別館の外壁(階段側)
(1)は、別館入り口への階段を上がった所の様子です。
(1)の→が(2)の大理石です。

(1)

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(2)の→が(3)、→が(4)で、2つともウミユリの化石です。

(3)

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別館入り口付近
別館入り口前にもテラゾーの壁は続きます。
(3)の大理石の←部分は群体のサンゴ化石でしょうか。

(3)

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別館入り口脇
(1)の別館入り口左脇の辺りの様子が(2)です。 (2)の→が(3)のべレムナイト鞘部の輪切り断面です。

(1)

(2)

(3)
別館入り口周辺で見つけた化石です。(a)はカイメン化石、(b), (c)は貝類なのか?ですが殻の化石。(d)と(e)は腕足の化石かと思いますが、明確にはわかりません🙇

(4)
別館交流室
(1)は、別館内の交流室前の様子です。奥に庭園が見えています。
(1)の↓を拡大した物が(2)です。
(2)の←は巻き貝断面の一部分?…何なのか?でした💦

(1)

(2)
(4)は交流室の展示の一つです。
鎌倉時代の「碇石」。

(4)
(5)は室内壁面で見た物で、↓を拡大した物が(6)です。(6)の↓と↓はウニのトゲかウミユリの断面?でしょうか…↓にギザギザがあります。

(5)

(6)
(7)も交流室で見つけた化石達です。
(a)の↑はカイメン化石かと思います。→を拡大した物が(b)です。(b)の←は巻き貝の断面でしょうか。
(c), (d)もカイメン化石の色々な断面です。
(e)の←は腕足化石、(f)は厚歯二枚貝の一部分かなと思いました。

(7)
べレムナイト
本館、屋外、別館と敷地内を巡るように壁面の化石を載せてきました。以下に種類ごとに載せていきたいと思います。
べレムナイトからです。(b)は?ですが、鞘部の断面かなと思いました🤔

腕足動物
(a)の→が(b)、(c)の→が(d)、(e)の→が(f)です。(g)の→も腕足化石かなと推測しました。

海綿動物
(1)の↑を拡大した物が(2)で、カイメン化石かと思います。また(1)の←を拡大した物が(3)です。内部に隔壁の見られる物が入っていて、この化石も内部の物も?です。

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(4)の←を拡大した物が(5)です。カイメンかなと思いましたが確証はありません🙇 (4)の←部分には群体サンゴのような化石も見られました。

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(a)~(g)もカイメンの化石かなと思った物です。

(6)
その他
(1)の(a), (b)はウニのトゲの輪切り断面かなと思います。(c)は縦断面でしょうか…不明です🙇

(1)
(a)はべレムナイト断面か?(b)は貝類の殻か?…どちらも中が結晶化して綺麗でしたが、正体は不明です🙇💦
(c)の円形の物も、↑にギザギザな物が見られ、?な物です。🤔

(2)
建物内外で多数見かけたのが、下のような大理石部分です。
サンゴ、カイメン、貝類…色々に見え、詳細は不明ですが、細かい化石が沢山含まれていました。

(3)
おわりに
敷地内を巡りながら見つけた化石を載せてきましたが、出土品や歴史資料の展示もとても良かったです。
どの展示室にもテラゾーの壁や再利用のタイルや石材が見られ、宮大工さんの手による和風建築まであり…見どころ多数でした。

(1)
(a)は、庭園内の高台から建物を見下ろした様子です。テラゾーの壁の向こうに海方向の景色が見えています🌊
(b)はエントランス前の様子。ここにも再利用の敷石が使われていて、都電の敷石部分もあるそうです。
(c)は別館脇から本館を見た様子。空間が壁によって平行に仕切られていることや、テラゾーの壁が続く様子が伝われば…と思います🙏

(2)
「本当に本物の大理石が入ってるの?」と失礼にも🙇半信半疑で見始めましたが、色々な化石を壁面で発見できて嬉しかったです🙌
テラゾーの化石は部分的な物や形の崩れた物も多く、私の乏しい知識では明確にわからないまま沢山の写真を載せてしまいました💦
今回も最後まで見ていただきありがとうございます🙇
久々に訪れた鎌倉でしたが、この博物館をはじめ美術館や宝物館、寺社巡りも新たな視点での発見が多く…
もっと頻繫に訪れたいな…と思いました✨
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