はじめに
「小笠原伯爵邸」は新宿区河田町にある昭和2年に建てられたスパニッシュ様式の洋館で、東京都選定歴史的建造物です。
小笠原家30代当主・小笠原長幹伯爵の本邸でしたが、現在はスペイン料理レストランとなっています。
食事の場合は予約必須な人気店ですが、バルやパティオではティータイムが楽しめ建物見学もできるとの事で先日訪問してきました☕
想像以上に見どころが多かったですが、化石も幾つか発見したので写真を載せていきたいと思います。
石材や化石の明確な特定が難しく、分からない事ばかりでしたが、建物の様子の下見⁈も含め、行かれる際のご参考にしていただければ…と思います🙇
今回は見学の順路に沿って、建物の様子レポをしながら街化石を載せています🌿
各エリアで見つけた化石がある場合はタイトルに(街化石あり)と記しています。
所々スケールが写っていますが、調度品や家具には触れず近づけて撮影しました🙇
正面玄関(街化石あり)
重厚な造りの正面玄関。葡萄棚をデザインしたひさし(a), (b)や小鳥のモチーフの明かり取り((c)の↑)の見どころと共に、(c)の←の床面にフズリナと思われる化石を早速見つけました(d), (e)。

バル
ティータイム利用のできるバルの入り口は正面玄関を少し進んだ所にあります。

1階廊下
ここから見学エリアとなります(1)。廊下の左側に食堂と応接間があり、右側にはパティオがあります。

(1)
ここで振り返ると(2)のように玄関ホールが見えます。空間を区切る上部の鉄細工が美しい✨

(2)
玄関ホールの様子(街化石あり)
天井のステンドグラス(a)や小鳥モチーフの鉄製明かり取り(b)が美しい玄関ホールにあった台の模様が(c)です。
石材はわかりませんが(c)の↑部分に細かいウミユリの破片らしき物が🔎
同じ台(d)を拡大した物が(e)で、こちらにもウミユリの破片らしき物が見られます🧐

食堂(街化石あり)
(1)食堂の大テーブル(a)は小笠原伯爵家で使われていた現存する唯一の家具だそう。「メロンレッグ」という脚部の細かな装飾(b)が見事~!
クリスマスデコレーションがされた暖房の飾り棚(c)、大理石製では👀と近づくと…

(1)
(2)(a)~(c)は、ストロマトライトの一種であるコレニア石灰岩の模様に似ているのでは…と思いました🧐が真相は?です…🙇

(2)
応接間(街化石あり)
下記(1)は6.の食堂から続く応接間の様子です(a)。奥にはシガールームが見えています。
応接間には出窓が3つあり、真ん中の出窓(b)にはステンドグラス(c)も🌟
ピアノの横の出窓(d)を拡大した物が(e)です。

(1)
(2)は(1)の3つの出窓部分の大理石で見られた化石です。(a)~(h)は四放サンゴ(四射サンゴ)かなと思います。(i)は群体のサンゴでしょうか…🔎
国産(かどうかも不明ですが😅)大理石の「霞」「白鷹」等で見る化石の様子に似ている気がしますが、詳細は?です…🧐

(2)
(3)(a)は(1)の出窓の手前にある小テーブルです。天板の石材はボテチーノクラシコかと思います。
石灰藻の化石や茶色のギザギザ線「スタイロライト」が見られます🔎
(b), (c)のテーブル面にも大理石が使われていました。家具は当時を再現するべくヨーロッパから取り寄せたとのこと。

(3)
シガールーム(街化石あり)
7.の応接間に続くシガールームの様子です。喫煙室はイスラム風に作るのが習わしだったそうです。男性のみが語らう場所だったとか。
(2)と(3)は応接間方向を見ています。壁や床面に大理石が使われています。

(1)

(2)

(3)
(4)の緑色の部分は蛇紋岩でしょうか🧐 (5)の黒色の大理石部分にはフズリナらしき化石が見られます。

(4)

(5)
(6)は黒色の大理石部分に見られた化石です。(a), (b)にはフズリナやサンゴらしき物、(c)にはサンゴ、(d)~(f)にも何かは?ですが化石が見られます。
国産大理石だとしたら美濃黒などと似てますでしょうか🤔詳細は分からず…です🙇💦

(6)
幾つか置かれていた小テーブル天板にも大理石の細工が施されていました(a),(b)。
(c)の三角形の部分は「ロッソ○○」などの石材かな…よく見る色合いな気が…🤔細かな部分も美しい💫

(7)
パティオ
廊下からパティオへ。ティータイムにはこちらの席も選べます。屋外用暖房もあり、昼間はお客様も多かったです。
屋上への階段下の扉のレリーフ(c)、30代当主自作の彫刻(e)犬の顔の形の鉄格子(g)等、こちらも見どころ色々でした。

屋上
パティオの階段から屋上へ。(a), (b)では8.のシガールームの天井部分が見えています。スペイン建築の特長である青い瓦がよく見えます。
(a)と(c)では2013年に植えられた推定樹齢500年のオリーブの木が見られます。
(d)はパティオを見下ろした様子。(e)のパーゴラを見ながら2階エリアへ入ります。

2階から1階カフェ出入口まで
2階の部屋に(a)の写真が飾られていました。天皇皇后両陛下がこちらにいらした時の写真のようです。
(b)の階段で1階へ。(c)は手洗い所だった場所だそうです。破損せず残っていた唯一の照明器具がガラス窓越しに見られ、小笠原家の表紋「三階菱」がランプシェードに刻まれている事も分かります(d)。

ガーデン
正面玄関の左脇
「東京都選定歴史的建造物」(a)「鬼門除け」(b)のレリーフ等を見ながらガーデンエリアへと進みます

シガールーム外壁
建物をガーデンから見た様子が(a)です。シガールーム外壁は、当時の色タイルの発色を再現した装飾が見事です!
「生命の賛歌」がモチーフとの事(b)~(e)。陶板製の定礎銘板(d)にも建築への思いが込められているそうです。

ガーデンチャペル(街化石あり)
屋上からも見えていたオリーブの木の横にはガーデンチャペルがあります(a), (b)。
チャペルの床面にも石材が使われていました(c), (d)。
(e)の部分の石材はボテチーノクラシコでしょうか、石灰藻やスタイロライトの線が見られます。
ジュライエロー石材の部分もあり、カイメン化石が(f)~(h)のように見られ(h)では↓にべレムナイト化石も見られました。
(i)は不明瞭ですが、ウニかなと思った物です。

焼き窯、噴水など
ガーデンには可愛い鶏の形の焼き窯(a), (b)や素敵な噴水(c)もありました。元はベランダだったというテラス(d)は現在レストランのテラス席だそう。
またランチやディナーでうかがってみたいです🙏

おわりに
見学ルートに沿ってレポしてきましたが、見どころが多い上に私の知識不足もあって、まとまりがなくなってしまいました💦
わかりにくくて申し訳ありません🙇
詳細は公式ホームページ(こちら)でご確認の上、機会ありましたら皆さま是非~✨



