はじめに
(1)は前回(その1)にも載せた物ですが、大理石インダスゴールドの壁面で、↓と←に貨幣石断面、↑と→に有孔虫化石の断面が見られます。割肌でない壁では(2), (3)のような巻き貝化石もくっきりと沢山見られます。今回はこれらの化石を見ていきたいと思います。

(1)

(2)

(3)
巻き貝化石
(1)の↓や↑の貨幣石、(2)の↓や↑の有孔虫等が見られる物も多いですが、巻き貝化石の存在感に驚かされます👀

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

(7)

(8)

(9)

(10)
貨幣石、有孔虫化石
(1)を拡大した物が(2)です。(1)の石材を繋いでいる白い部分の幅が約1cmです。

(1)

(2)
切断方向により(3)のように細長い物も。

(3)
色々な形の断面があります。

(4)

(5)

(6)

(7)
(8), (9)では巻き貝の周囲に↑ → ←の貨幣石や沢山の有孔虫化石が見られます。

(8)

(9)
(10)では巻き貝の内部にも有孔虫化石が入っています。

(10)
(11), (12)でも←や→に有孔虫化石が…

(11)

(12)
壁の角部で巻き貝が2方向から観察できる(13)でも周りに有孔虫化石が見られます。

(13)
他の化石
(1), (2)の←はサンゴ化石かと思います。(3)の↑はウニのトゲかと思います。

(1)

(2)

(3)
他の石材
イタリアのヒルタウンをイメージしているとあって、噴水もいくつかあります。(1), (3)では石材にトラバーチンが使われていました。(2)は外壁の一部分ですが、真ん中がこれまで見てきたインダスゴールドで、巻き貝化石も見られます。その上下の石材はトラバーチンでした。

(1)

(2)

(3)
(4)の小さな泉のようなコーナーには大理石モカクリームが使われていました。特徴である縞模様(クロスラミナ)が←の表面に見られ(5)の→のように巻き貝やネリネアの化石も(なんとか😅)確認できました。

(4)

(5)
階段の壁に厚歯二枚貝の化石を含む大理石が使われている所もありました。石材はリオシュかと思いましたが風化していて?です…(7)の↑のように厚歯二枚貝化石が確認できます。

(6)

(7)
おわりに
この街が大規模再開発されてから20年以上が経つため石材が風化している所もありますが、割肌の物も含め色々な石材や化石を見ることのできる素敵な所だと思います✨
前回(その1)に続き、沢山の化石の写真を見ていただきありがとうございます🙇
「ラ チッタデッラ」についての𝕏での過去ポストは
(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)の7つと前回(その1)分です。
この記事の𝕏での簡易版はこちらです。